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作品の紹介
この小説は産まれたときは女の子で大人になると全て男になってしまう不思議な生物、レザラクスとプラックスについて書かれたものです。
プラックス、つまり男の方は年を取るにつれて、逆に子供の姿になってしまい、最後には胎児の形になってしまいます。それを彼らは「死の胎児」と呼んでいるようです。
そして、死の胎児はそのまま死んでしまうのでしょうか?
いいえ、死んだりなんかしません、彼らはもう一度女性、つまりレザラクスの子宮の中に潜り込んでいって、また新しく生み出されるのです。
今度はレザラクスとして生を受けて。
そして、死の子供を子宮に潜り込ませた、女性のほうはというと、それをきっかけとし、男性へと姿を変えます。
そしてまた、その後、年を取るにつれて、また死の胎児へと近づいていくのです。
複雑で奇妙な男性から女性、また、女性から男性と変化を繰り返していく種族それがレザラクスとプラックスなのです。
彼らはその奇妙な習性によって決して死ぬことのない永遠の生を作り出しているということができるでしょう。
しかし、世の中にはそのような決まりごとを受け入れられない人もたまにはいるものです。主人公のレザラクス、リルファー・ラグドザムは、丁度、死の胎児を子宮に受け入れなければならない年頃の女の子です。そのための施設、仮の神の子宮に彼女は入れられました。
だけど、彼女はその儀式を拒み続けました。そんな事をするのなら、死んだほうがましだ。と言ってわめいています。確かに彼女は拒み続けていれば、生き続けることが出来なくなるでしょう。
つまり、今まで、死んだものなどいない世界に彼女は自分で死ぬと言っているのです。仮の神の子宮の神官たちはどうしたらいいのか、相談をひっそりと始めたようです・・・・
と、簡単に言うとこの様な出だしです。
ぜひ、ごゆっくり最後まで読んでいただけたらうれしいです。
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